ヨコトグブログ

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『キノの旅XXII the Beautiful World』感想レビュー 映画版ミスト的切なさ。そして三十路キノさんの美しさよ!!

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キノの旅XXII the Beautiful World (電撃文庫)

 

「キノの旅XXII the Beautiful World」読了。


安定の作風。

最近ラノベとか小説とか読んでなかったから読み通せるか不安だったけど、やっぱり短編集とあって読みやすい。スラスラ読めた。
あと黒星紅白さんの描くキノがどんどん美しく可愛らしくなっていて、この先だんだけ女の子になっていくのかを個人的に楽しみにしてます。

ではザーッとした感想をば。

 

内容紹介


誰もが幸せになれる方法はない。誰にも幸せになれた方法はある。
キノとエルメスは誰もいない街を走り――そして、国の南側で、一つのドームを見つけた。「よし、行ってみよう」そのドームへ続く道へとエルメスを傾けた。薄暗いドームの中には、平らな石の床が広がっていた。その上に、無造作に散らばっているのは、多種多様な白い骨。薄暗闇の中で、骨はまるで、ちりばめた宝石のように光っていた。「なるほど……」「一つ謎が解けたね」キノは、滅多に点灯させないエルメスのヘッドライトをつけた。ドームの床を、真っ直ぐな灯りが走った。「いくよ」「あいよ」(「餌の国」)他全11話収録。

Amazonより引用

 

 

「キノの旅XXII the Beautiful World」

仮面の国

 

最初の話。流れとしては師匠→キノ→シズ御一行が仮面の国を訪れていきます。
シズ一行がシメって珍しい気がするのは僕だけ?

しかし良いオチでした。

メインキャラのキノや師匠にはない善性を持ってるシズさんだからこそ迎えられたオチ。

しかもあの演出。見た瞬間「怖っ」という声が出たし、ひぐらしのなく頃にを思いだしました。ああいうの好きです。

 


ひぐらしのなく頃に 出題編 コミック 1-8巻セット (ガンガンコミックス)
 

 

退いた国

 

おじいさんとキノとの会話が中心に進む話。そのため情景描写なしのカギカッコだけ。
話の筋は好きだけどオチがあんまり僕好みでななかったかも。というか僕が理解してないだけ? うーん、読みが足りてないのか。反省。

 

取り替える国

 

師匠優しくなってない? 昔だったらもっと酷い結末になってたかも。
たしか以前の巻で、仕事で助けた○○を○されるのを知ってて見放す話があったような。あれとは真逆。
若い警官が生きてたのはよかった。あの人、実は家族思いだし制度を守るという点ではまさしく警官の鏡だもんね。

 

議論の国

 

星新一的なキレイな一言のシメ。そこまでのオチの種明かしは陳腐かもだけど、最後のシメは大好き。

 

届ける話

 

シズさんの過去話。ついにあいつとの出会いが・・・!?

ヒント:犬

 

来年の予定

 

フォトが夏フェスで写真を撮りまくるお話。
登場キャラのイライザさん。描写で「女性」「長身」「ガタイが良い」「レスリングが強かった」とあったので吉田さおりさんで想像してたんだけど、最後の挿絵でビックリ!! 想像を遥かに超えるゴツさでした・・・。

 

餌の国

 

餌がなんなのか、というお話。
個人的な印象なんですが、最近キノがあっさり感情を出すようになってる気がします。
話の途中でエルメスがえげつない説明をした時に、

 

キノ「う……」

 

と内容に引いたリアクションをしてたんですが、以前のキノだったら「あぁ……」ぐらいの反応な気が。
他にも窮地に陥って焦りをあらわにしてるのも、人間味が出てきたと言えるような。
まあキャラクターの変化も連作を追う楽しみであるので全然OKです。

 

川の畔で

 

切ない……。今巻で一番好みのお話。
一言で言えば「映画版ミスト」。通じる人にはこれだけで通じるほどネタバレかも。


あとがき

 

巻末イラスト最高!! 30歳のキノさんが妖艶すぎて震える…。弟子とかいるんだろうか?

 

 

そんなわけでザーッとした感想でした!
ここ最近気負い過ぎてブログ書けてなかったから、しばらくは軽い感じで気楽に臨んでいきたいと思っています。
個人的な意思表明でした。

 

ではでは読んでいただきありがとうございます!
次回も良ければよろしくおねがいします。
ヨコヤマでした。