「はしっこアンサンブル」2巻(木尾士目)読了。
部員も集まってきていい感じ。新キャラも登場で仲間が集って来た感じはRPGのレベル上げに似てるかも。
でもちょいちょい見える暗い部分(折原のはモロ暗い)が「どんな秘密を抱えてんの?」って気になって仕方がない。
『げんしけん』の木尾士目が新たに描く工業高校×合唱の青春物語! 低い声にコンプレックスを抱える藤吉晃。工業高校に進学した藤吉は、合唱に意気込む同級生・木村仁と出会い、自分の殻をやぶろうと合唱に挑戦する! 不登校ぎみな幼なじみの日鞠との関係も改善し、金髪ヤンキーの折原やピアノ経験者の倉田など仲間も増えて、ついに合唱部が動き出す! リアルな工業高校の日常と、歌で人の心が繋がってゆく青春模様です!
Amazonより引用
過去記事はこちら↓
藤吉の家庭ってどんなんだろう?
超バリトンボイスがコンプレックスの主人公・藤吉。
2巻では彼の幼馴染の日毬が登場しました。
日毬ちゃんに関してはずっと小さい頃から一緒に過ごしていて家も隣同士。
昔は仲良かったのに今は疎遠。
しかも藤吉の通う工業高校に進学しているのが発覚し、なんやかんやあって合唱部に協力してくれるようお願いして、っていう。
ラブコメか!!
一時期流行った依存系幼馴染か!!
って、そんなの大好物の僕は期待してたんだけど、
日毬ちゃんも藤吉も全然そんな気はありませんでしたー。残念・・・。
まあほんのりうっすらラブのかほりはするんだけど、藤吉くんなー、他の獲物に目を向けちゃったからなー(人聞き悪い)。
二人の関係は進むのかこのままなのかは未知数。
それより気になったのは藤吉くんのお母さん。
へとへとで(多分)仕事帰り。それでも「息子の前に出れる顔!」と気合を入れて家の帰っています。
家も団地だし父親も亡くなっている。介護士だということで経済的に裕福ではなさそう。
食卓では明るい表情のお母さんですが、その情景を守るためにどれだけ頑張っているのかが一発で分かるページ。
木尾士目先生は子育てに関してあんまりポジティブに描くことはありません。
「Spotted Flower」では子どもが産まれるまでの不安や親としての自身のなさ、「ぢごぷり」では産まれてから母親がどんどん追い込まれていく様子が描かれています。
そんな2作品を踏まえるとお母さんがどれだけ苦労してきたか。
割と藤吉自体は暗さや闇が見えないキャラではあるので、こういった家庭環境で背景の深みが出てきてるのが好き。
木村の過去が気になって仕方がない
合唱部発起人である木村くん。
底抜けに明るくてグイグイ行く性格のおかげで順調に部員が増えています。
ただやっぱり”何か”がある。
多分、「家庭環境」「自分の声域の限界」とかで挫折があったんだろうか。
藤吉の声の低さを本人の前では率直に褒めるのに、人に説明するとなると途端に物憂げな表情になる。
藤吉の声を一番喜んでるのは木村くんで、藤吉の声を一番妬ましく思ってるのも木村くんなのかも。
いつか爆発する時が来るんじゃないかってドキドキとワクワクが止まらない僕は性格が悪いんだろうか。
笑顔の裏には闇がある。
いつか大爆発する時がくるんだろうけど、どうか藤吉と木村くん(と合唱部)で乗り越えられますように。
何はともあれ八田くんは良いやつ。
彼がいるからなんとかなるでしょう(多分)
以上です。読んで頂きありがとうございました!
Vtuberなりたいおじさんことヨコヤマでした。
またよろしくおねがいします。