文豪のエピソードがまとめられた本を紹介
文豪ストレイドックスや啄木鳥探偵處と言った文豪が登場する作品が出てきました。
その時に気になるのが「文豪ってどんな人なの?」
そんな文豪たちの人となりがわかるエピソードがまとめられた本をまとめて紹介したいと思います。
気になる作品が見つかれば幸いです。
文豪たちの悪口本
文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うとき、どんな言葉を使ったのだろうか。
という前書き通り、文豪たちが言った(書いた)悪口がこれでもかと計8章にわたって紹介されてます。
例えば、
殺すぞ(中原中也)
これ中原中也が飲み会で言った衝撃的なセリフ。
しかも言っただけならまだしも、中村光夫の頭をビール瓶で殴るというオマケ付きです。
友人の青山が「卑怯だぞ!」と怒鳴ると、
「オレは悲しい!」
と泣き叫んだそうです・・・何が悲しいんだ?
他には、
蛞蝓みたいにてらてらした奴で、とても付き合えた代物ではない(太宰治)
これは太宰治から中原中也への評。太宰はやたら絡んでくる中也のことが嫌いだったため、こんな悪口を残してます。
しかし中也が亡くなった時、親友の檀一雄に「中也は天才だったね」と言ったそうなので、ツンデレだったのかもしれません。
お前はオタンチンパレオラガスだよ(夏目漱石)
夏目漱石が妻に向かって度々発した言葉。最後の東ローマ皇帝コンスタンチン・パレオロガスと、間抜けの意味のおたんちんをかけている。何でかけた。
と、こんな感じで文豪が自身の芸術性(?)を込めた悪口が盛りだくさん収録されてます。
「上手い悪口で相手をやり込めて~!」という方にオススメ。ただし嫌われるので注意。
文豪たちの憂鬱語録
文豪たちの負の部分に注目して語録を集めた作品。
前向きな文章は一切紹介せず、
「生きてゆくから、叱らないで下さい。」(太宰治)『狂言の神』
「親は子供を養育するのに適しているかどうかは疑問である。」(芥川龍之介)『侏儒の言葉』
などなど暗ーく内向的な文章ばかりが目白押し。
個人的にこの本で一番読むべきパートは石川啄木のローマ字日記。
啄木のクズで底辺な生活が本人の文章で読むことができます。
クズだクズだと言われる啄木ですが、日記を読むと文章が切羽詰まっていて「しょうがないかもなぁ」とDVを許す人の気持になります。これが文章力。是非読む時は惑わされないで下さい、啄木は紛うことなきクズです。
文豪どうかしてる逸話集
太宰、漱石、紅露時代、谷崎、菊池寛の周りにいた人物のエピソードが紹介されています。
人間関係もわかりやすく、普段あまり取り上げられない横光利一や梶井基次郎などの人物のエピソードも載っているのでおすすめです。
泉鏡花の繊細すぎるエピソードが好き。潔癖すぎて出された料理は全て自前のアルコールランプで煮て食べる。しまいには「豆腐」の腐の字が嫌で「豆府」と書くほど。ちゃんと書いてくれ。
文豪たちの友情
室生犀星と萩原朔太郎
石川啄木と金田一京介
といった感じで○○×○○のペアのエピソードにフォーカスが当てられているため非常にBL臭が強い作品。途中途中で差し込まれるイラストも耽美なものが多く、確実に意識してると思う。
内容ではけっこうダメな人物たちも好意的に書かれている(フォロー過多)ので、他の本みたいに貶されない中也や啄木が見たい人にオススメ。
文豪ストレイドッグス、啄木鳥探偵處が好きな人は是非。
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