どうもヨコヤマです。
思い返してみれば、学校の国語とか現文とかで文学者の名前とか覚えさせられましたよね。
でもあの授業、いる? えらい人が何かえらい本を書いたんだろうけど、そんなのどうでもいいし面白くないじゃん!
だから頭に全然残らないし文学者の本を読んでみようとも思わない。
なので何か興味惹くことないかなーと調べてみると面白いことが分かりました。
教科書にのってる文学者結構畜生ばっかりやな!!
キレイなものにはトゲがあるじゃありませんが、やっぱり人間完全に清廉潔白とはいかないようです。
ということで今回は「ド畜生な逸話を持つ文学者」をご紹介したいと思います。
1,島崎藤村は姪を孕ませて逃亡。その後の姪の人生を狂わせる。
島崎 藤村は、日本の詩人、小説家。本名は島崎 春樹(しまざき はるき)。信州木曾の中山道馬籠[1](現在の岐阜県中津川市馬籠)生まれ。
『文学界』に参加し、ロマン主義詩人として『若菜集』などを出版。
さらに小説に転じ、『破戒』『春』などで代表的な自然主義作家となった。
作品は他に姪との近親姦を告白した『新生』、父をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などがある。
島崎藤村は詩人、小説家。教科書だと『初恋』の詩を習った気がします。
こちらの藤村、初婚が悲惨です。
最初の長編小説である『破戒』を執筆中は貧乏で苦労し、妻の実父や友人から援助を受けましたがそれでも赤貧に喘いでいたそうです。
ついには3人の幼い娘が栄養失調のため相次いでなくなり、葬儀の費用もないため本を詰めていた箱に亡骸を入れて火葬場に送ったというエピソードがあります。
そしてその数年後には四女を出産した妻も出血のため亡くなっています。
これだけだったら妻も娘も亡くした悲惨な文学者なのですが、妻を亡くした3年後に事件がおきます。
妻を亡くして子どもたちと共に残された藤村は、家事手伝いとして姪のこま子(次兄の次女)という女性を迎えます。
あくまで家事手伝いな上に姪という近親なのでそういった関係になってはいけないのですが、こま子は妊娠。
そして藤村はフランスへ逃亡します。クズー!!
ちなみにこの時できた子どもは養子に出されました。
そして3年後、パリから帰国した藤村はこま子との関係を精算しようとしますが、激怒した次兄(こま子の父)に絶縁されます。そりゃそうでしょうよ。
結局こま子は日本に居られなくなって台湾へ渡ったり、帰国後は別の男性と結ばれるもののその人が投獄されたりと晩年まで苦労の絶えない人生だったそうです。
そんな中藤村は再婚したり『夜明け前』を連載したり順調。
穏やかな晩年を迎え、「涼しい風だね」という言葉を遺して亡くなったそうです。
こま子がかわいそうになるぐらい終わりが良いですね。
2,宮沢賢治はエロ本集めが趣味。時々仲間と鑑賞会。
宮沢 賢治は、日本の詩人、童話作家。
仏教(法華経)信仰と農民生活に根ざした創作を行った。
作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしてイーハトーブと名付けたことで知られる。
彼の作品は生前ほとんど一般には知られず無名に近く、没後、草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家となっていった。
そうした経緯もあって日本には広く愛好者がおり、出身地である岩手県花巻市は彼の故郷として有名である。
こちらはクズといったエピソードではないかもしれませんが一応。
宮沢賢治といえば『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』がよく知られています。
そんな童話を数多く手がけた宮沢賢治なので性に積極的でないというイメージがついています。
事実、
「宮沢賢治=童貞」
というのが根強い説としてあります。
これは、
- 禁欲主義者であり生涯独身だった。
- 頑として両親からの見合いを受けなかった。
- 好意を寄せてくる女性を追い払うため顔に泥を塗って面会した
- 友人に「性欲の乱費は、君自殺だよ」と語った
というエピソードから考えられているそうです。
実際のとこ賢治が遊郭に行ったという話もあるそうですが、真偽は不明。
結局「宮沢賢治=童貞」は分からずじまいとなっています。
しかしこれだけ「性欲=悪」の宮沢賢治ですが春画だけはアホほどもっていました。
持っている春画を積み上げたら30cmにもなったという膨大なコレクションで、教員時代には時々学校へ持っていって教師仲間と春画の鑑賞会を開いたりして楽しんだそうです。これだけ聞けば性に大らかな人物に見えますね……。
しかも『性の心理』(ハヴロック・エリス)数十巻を所有しており、その上翻訳された時に伏せ字にされた部分は原著を読んで確かめたという。
なんとも禁欲と性の追求のバランスが歪な感じがする人物ですね。それとも禁欲してるから性を追求せざるを得なかったのでしょうか。
3,石川啄木がキングオブクズ
石川 啄木は、日本の歌人、詩人。本名は石川 一(いしかわ はじめ)。
教科書だと「はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る」という歌が有名な石川啄木。
こんな歌を作った割に生活と性格がクズすぎます。
- 金を借りたその足で遊郭に行く
- 友人に借金しまくって総額1500万(もちろん返さない)
- 自分の結婚式行くのが面倒くさくなってすっぽかす
- 家族は養わないし助けの手紙は拒否
- 「一度でも 我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと」という歌を残す
などなど探せばいくらでもクズエピソードが出てくる”クズオブクズ”が石川啄木です。
正直文学者はクズが多い!と言っても精々一人あたり1つ逸話があればいい方なのですが石川啄木は叩けば叩くほどクズが出てきます。
もう全部網羅すると書いてるこっちがしんどくなるような話ばっかりなので、自分的に一番笑ったのだけご紹介します。
たはむれに母を背負ひて
そのあまり軽(かろ)きに泣きて
三歩あゆまず
こちらの歌。成長した自分と年老いた母を対比させ、親の苦労やありがたみを感じさせる実に教科書的で道徳心あふれるものです。
しかし真実の石川啄木はこの歌とは全く真逆の人物だったようです。
それが石川啄木の妹、三浦光子の証言。
「兄は我がままで、母を困らせてばかりいました。夜中に饅頭が食べたいといって寝ております母を起して、お饅頭をつくらせ、さあできましたよと、母が枕元に、お皿に盛ってはこんできますと、あまり待たせるから、もう食いたくなくなった、といって、それを母の顔に投げつけたりしました。そんな兄が母をおんぶするなど、絶対にあるはずがありません。あれは嘘です」(「悲しき兄啄木」)より。
つまりは、
(夜中)
啄木「起きろ! 饅頭作れ!」
(しばらくして)
母「饅頭できましたよ」
啄木「はあ!? 遅えからもういらねえよ!!」饅頭ポイー!
ド畜生すぎますね。
この証言の、
「そんな兄が母をおんぶするなど、絶対にあるはずがありません」
という言い切りと
「あれは嘘です」
という断言がいかに啄木がお母さんを大事にしていなかったかを物語っています。
身内の暴露による「あの歌ぜってー嘘だから!」というこのお話。
なんとか啄木の親孝行というイメージを崩したい妹の意志が感じられて個人的に大好きなエピソードです。
そりゃあ母親にこれだけの扱いをしていたら身内もブチ切れますよね。
文学者のクズエピソードまとめ!
以上、文学者のクズエピソードとなります。
文学者の他にも、哲学者、科学者とか広げていけばいくらでも出てきそうで調べてて楽しかったです。
一つ思いついたのが「クズエピソードかるた」とか需要ありますかね?
名前と写真が場に並べてあって、クズエピソードを読んで誰のものか当てる。
「えーこいつそんなことしてたの!?」って盛り上がるゲームになりそうな感じがします。
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